おはようございます。
む〜です。
もうすぐ柴田先生の明日。
あの突然すぎるお別れから丸一年経とうとしてるなんてちょっと信じられません。
多くの宝塚ファンに愛される作品を数多くこの世に残してくださった柴田先生。
今日は私の大好きな柴田作品をいくつかご紹介させてください。
突然の訃報で知る「愛」
去年、先生の突然の訃報を受けて感じたこと。
それは「悲しみ」ではなく、「愛」。
先生が何十年もかけて伝えてきてくれた沢山の「愛の形」。
「先生の新作をもう見れないのが悲しい」という気持ちよりも、
先生の送り出してくれた作品を思い出して、沢山の愛に触れて、訃報なのに暖かな愛に満たされた気持ちになりました。
私は柴田先生と直接お話ししたことはないので先生のお人柄などは全くわかりません。
先生がどんな人生を歩まれてきて、何が原因でご逝去されたのかも想像の範囲でしか考えることができません。
でも、先生の作品に触れるたびに私は先生の美しすぎる「大人の恋」に触れ、
ビターチョコのようなほろ苦さに酔いしれてしまうこの感覚は本物だと信じています。
今日は私が愛した柴田作品を思い出とともに振り返ります。
「仮面のロマネスク」
初めて「仮面のロマネスク」を見たのは2012年に中日劇場で再演された宙組公演。
当時まだ高校生だった私は中日劇場までの遠征費用を捻出することができず、生観劇することが叶いませんでした。
しかし、その後DVDが発売されると聞き何度目かの「一生のお願い!」を使い(笑)、DVDを母に買ってもらい今日まで擦り切れるほど見返してきました。
生観劇していないのに感想なんて言える分際ではないけれど、初めてDVDでゆひすみの「仮面のロマネスク」を見た時は重厚な人間模様で裏打ちされた退廃的な世界観に文字通り溺れてしまいました。
何度見ても全く飽きない。擦り切れることのない名作とはこういう作品のことを言うのだと2017年花組公演を見て確信しました。
もう「仮面のロマネスク」について語らせると止め処ない愛が溢れてくるのこの辺にしておきますね。
もっと私の仮面のロマネスク愛を見たい人はこの記事をご覧ください笑
https://www.zuccazuccamu.com/flower/2017-02-16-080521
「あかねさす紫の花」
あかねさす紫の花は2018年の花組博多座公演をきっかけに知った作品でした。
観劇したばかりの頃は額田の気持ちにいまいち共感出来ず、苦戦しましたが時が経つにつれて大海人を愛しながらも中大兄に惹かれずにはいられない額田の気持ちを少しづつ理解していきました。
https://www.zuccazuccamu.com/flower/2018-05-15-080000
男性演出家でありながら、二人の魅力的な男性の間で愛に溺れ苦しむ女性の姿をこうも艶やかに描き切ってしまう柴田先生の頭の中は一体どうなっているのだろうと何回考えさせられたことか・・笑
何気ない仕草・台詞の中に言葉以上の情報量を持たせる先生の技巧にただただ驚くばかりでした。
女性のもつ奥ゆかしさ・大胆不敵さを楽しみたい方にオススメの作品です。
「誰がために鐘は鳴る」
「うさぎさん」
この一言に客席で悶絶したファンは数知れず。
私もその一人でした。
タカラジェンヌに破廉恥な言葉を言わせることなく、最高にクサイ台詞で観客を殺しにくる柴田先生らしさが現れている「うさぎさん」の一言。
この単語をマリアという人物を表すためにチョイスした柴田先生はもう少女漫画の読みすぎかってくらいメルヘンです笑
「僕のうさぎさん、髪の毛をさわってもいいかい」
「わたしもずっとあなたに髪の毛をさわって欲しかったの」
こんな台詞、宝塚だから言える台詞ですからね!
もっというならタカラジェンヌだからこそ許される台詞ですね笑
当時高校生だった私はこの公演の開演から閉園まで始終赤面しっぱなしでしたよ←
宝塚だからこそ許される甘々な世界を楽しみたいのであればこの作品もオススメです。
好きな作品多すぎ!
今思えば私、柴田作品の大ファンなんですよね。
上記3作品の他に
- 花の業平
- 星影の人
- 大江山花伝
- アルジェの男
- 赤と黒
- 黒い瞳
- 激情
も好きな作品なんです。
先生のご逝去は悲しむべき事実ですが、先生の作品は永遠に生き続け感動を与え続けます。
私はこれからも宝塚らしい気品にあふれた柴田作品を愛し、先生の遺してくれた作品を大切に観ようと思います。
最後になりましたが、改めて先生のご冥福を心からお祈りします。
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