おはようございます。
む〜です。
今日は雪組の「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」感想の続きを書きます。
今日はこれが三度目の女役となる朝美絢さんについてです。
この公演でさらに艶っぽさに磨きがかかり、歌唱力も伸びたように感じる朝美絢。
彼女のキャロルは女性として共感できる部分がいくつもあり、最後まで目の離せない存在でした。
ワンス感想一覧
ワンスの感想を書くのはこれで4回目!
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もし気になる記事がありましたらめちゃ暇なときに読んでくださ〜い。
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デボラとキャロル(対照的な二人)
この作品での女性の描かれ方は非常に興味深い。
「ワンス〜」で主に描かれている女性は二人、デボラ(真彩希帆)とキャロル(朝美絢)の二人だけでこの二人の対照的な生き様がこの作品の面白さだったりするのかもしれないと私は思っています。
野心的に行動し、男のためではなく自分の夢のために強く生きていこうとするデボラ。
男に依存し、男のために生きた人生と言っても過言ではないキャロル。
劇中で垣間見えるように、この時代の女性たちの地位は限りなく低かったようです。
女性として生きづらいあの時代を生きながらも二人の女性がそれぞれの場所でそれぞれの想いを胸に生きていくのがこの作品の魅力の一つとも言えますね。
デボラもキャロルも劇中では一度も直接言葉を交わすことはありません。
でもいつの間にか私たち観客は彼女たち二人を並べて比較し、二人どちらかの生き方に共感してしまうのではないでしょうか。
貴方が全て(マックスへの愛)
タイトルに”YOU'RE MY EVERYTHING"といれたように、まさに彼女の人生は”マックスが全て”だったのだと私は感じました。
マックスにとってのキャサリンは残念ながらそこまで重要じゃなかったかもしれませんが、彼女にとってのマックスは
生きがい であり
道標 であり
唯一の守るべきもの
だったのかもしれません。
マックスのためにマックスの親友であるヌードルスに無茶なお願い(ネタバレ:マックスが計画している銀行強盗を警察に通報して欲しい)もするし、マックスが(ネタバレ:自分のせいで)死んだと思った彼女は自らを精神的破滅に追い込んでいきます。
彼女にとってはマックスが全て。
まさにYOU'RE MY EVERYTHING"だったのだと感じましたが、同時に「なんて寂しい人生だったのだろう」とも感じました。
もし時代が違えば彼女はマックス(男)以外の物や人にも目を向けられたのではないか?
あんな悲劇的な最後は避けられたのではないか?
朝美絢演じるキャロルが虚空に目を向けるたびにそんなことをぼんやりと考えてしまいました。
朝美絢の女役としての演技
今回が女役3回目の朝美絢さんですが、女役3回目となるとこうも色っぽく哀愁を醸し出せるのかと驚きました。
クラブインフェルノの登場シーン(キャロルの一番若いとき)では若さ弾けるキャロルの魅力を存分に魅せ、年老いていくごとに目が濁り、若い頃にはなかっ余計なものを色々背負い込んでいく様子はなんだか自分を見ているようで・・・辛かった。
歳を取るのは経験を積むこと。
ときにその積み重ねが仇となり保守的になったり攻撃的になったりすることがある。
朝美絢キャロルはまさにそんなことを表現していました。
短い時間の中で朝美絢は私たちが舞台で見ることはできなかった場所で様々な経験を積み、着実に歳を重ねていました。
”歳をとった”という表現よりも”歳を重ねた”という方が朝美絢キャサリンにはしっくりきますね。
ミルフィーユのようなに一層一層がしっとり着実に重ねられている。そんなふうに感じました。
あの短時間の中でどうすればあれだけ丁寧に歳を重ねられるのか、非常に興味深いです。
年の重ね方という点においては朝美絢が雪組の中で一番うまかったと私は思いました。
朝美絢の歌唱力
これにも驚かされました。
というか彼女に関しては毎回”歌唱面”で驚かされている気がする笑
毎公演「また歌が上手くなった」と言ってるし、これは私の贔屓目ではないと思います。
だいきほコンビがトップに立ってから雪組の歌唱力は目に見えて良くなっており、朝美絢君もその例外ではありません。
雪組にきてからどんどん歌も芝居も良くなっていますよね。
もともと細かい表情の作り方、手の動かし方で役の心情を表すのが上手い役者さんだとは思っていましたが、それは男役から娘役になっても変わらず。むしろ女役に変身したことよって、さらにエモーショナルになっているように感じました。
見ていて楽しい。
見ていて安心できる。
そんな生徒さんがまた一人雪組で増えてくれて・・ほんと素晴らしいことだなと心から思います。
次回は彩風咲奈(マックス)について
ということで今日は朝美絢君について語りました。
次回は彩風咲奈君について語ろうかな〜。
それではまた明日お会いしましょう^^
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