おはようございます。
むーです。
エリザベートって何回も見ている作品だけど何回でも語りたくなる魅力がある。
そう思いませんか!?
ということで今日は宣言通り花乃ちゃんシシィについて語りますよー。
この5年間で大きく成長した花乃まりあの美しきシシィに出会えた感想、
もしよろしければご覧ください。
花乃まりあにしか見せない、明日海りおの顔
花乃ちゃんシシィについて語るならば、みりおトートについても話さないといけない。
と思ってまずはこのお話から。
花乃ちゃんシシィの性格を表すなら『強い、でも弱い』という言葉がぴったりだと思う。
これが彼女の魅力でもある。
そしてこの魅力は『金色の砂漠』のタルハーミネでもみせてくれた。
今回のシシィも強く振る舞っているものの、本当は弱い部分を持っているところが魅力的でそこに私は共感させられた。
そして、花乃シシィに呼応するかのようにみりおトートの立ち振る舞いがまた少し変わっているのも面白い。
端的に言えば『金色の砂漠』ギィっぽかった。
蘭ちゃんシシィを目の前にしたみりおトートは『憧れ』があった。
もしゆきちゃんがシシィを演じたら『尊敬』が含まれていたかもしれないし、
華ちゃんがシシィを演じたらそこには『慈愛』があったかもしれない。
しかし、みりおトートが花乃ちゃんシシィに向ける感情はこの3つとは全く別物で。
激しい愛を感じるのです。
みりおトートの目の奥に『絶対俺のものにしてやる(死に誘ってやる)』という執着心を灯すのは花乃ちゃんシシィだけだと確信しています。
それこそタルハーミネとギィのように、お互いを拒絶し合い傷つけあいながらも、お互いがいないと生きていけないほど惹かれあっていることを感じさせてくれるのが花乃シシィとみりおトートでした。
花乃ちゃんはいつも『明日海さんが導いてくださった』とおっしゃってるし、実際にそうなんだろうけど、明日海りおの新たな一面を引き出したのも花乃ちゃん、貴女なんだよと言ってあげたいです。
花乃まりあの『私が踊る時』
現役時代は本当に苦労されていた花乃ちゃん。
みりおくんに追いつこうと必死で努力するも、なかなか思うようにいかない日々もあったのではないでしょうか?
正直、花組トップ娘役だった頃はトップ娘役なのにどこか自信なさげに見えることもありました。
そんな花乃ちゃんが、明日海りおと対等に、自信満々に歌うのが『私が踊る時』。
私、ライブ配信で見ただけなんですけど、この場面でも泣いちゃいましたよね。
これだけ歌えるようになるまで、どれだけの練習を積んできたのだろう。
どれだけ自分を追い込んできたのだろう。
どれだけみりおくんと同じ舞台に立つことを夢見てきたのだろう。
彼女の努力が自信となってエリザベートの絶頂期を輝かせている姿に思わず涙が出てしまいました。
お歌も今までにないほど安定していて、そこには一点の曇りもない。
まさに花乃まりあとエリザベートの絶頂期が重なった瞬間でもありました。
花乃シシィとみちこフランツの『愛』
エリザベートという作品は演じる人によって解釈が全く異なるのが面白い作品でもあります。
みちこフランツと花乃シシィは今回が初共演なので、新しい解釈がここで生まれたわけですが、お二人の組み合わせだからこそ生み出されるフランツとシシィの関係がとても素敵でした。
みちこフランツは14年の時と変わらず、悩ましいほどマザコンで優しくて、自分の欠点も分からないほど愚かな部分もある男性ですが、一貫してエリザベートを心の底から愛していました。
一方、花乃シシィは蘭ちゃんシシィ(当時のみちこフランツの相手役は蘭ちゃん)よりも優しい。
蘭ちゃんシシィは子供の育て方を言い争う時点からフランツを信用できず、自分一人で強く生きていくしたたかさがありましたが、花乃ちゃんシシィは夜のボートを歌っている最中も本当はフランツのことを愛していることが伺えました。
私の勝手な感想だけど、蘭ちゃんシシィの時はひたすらみっちゃんフランツが可哀想で笑
『フランツこんな優しいのになんで振り向いてあげないの!?』なんて思ったりすることもありました笑
どれだけ蘭ちゃんシシィに想いを寄せても届かない孤高の冷たさが蘭ちゃんシシィにはあったんですよね。
でも花乃ちゃんシシィとみっちゃんフランツの組み合わせだと2人とも可哀想に思えてしまって。
二人とも心の底ではお互いを愛しているけれど、言葉がうまく見つからなくて彷徨ってしまっている。
そんな印象を受けました。
みちこフランツが花乃エリザベートを愛した理由はきっと『彼女もまだ僕を愛している』ことをどこかで本気で信じていたのかな?なんて思ってしまいました。
花乃シシィとトートの『添い遂げ』を見てしまった感
いやぁー。
昇天の場面は涙なしには見れませんでした。
あの場面はシシィではなく、花乃まりあが明日海りおに抱きつきに行ったシーンでしたね笑
花乃ちゃんシシィが瞳いっぱいに涙を溜めながら明日海りおトートに走り寄ってギュッと抱きつきに行く。
そんなシシィの様子に少し驚いたように目を見開いた後、優しくエリザベートの頭を抱きしめるトート。
これまでにないほど優しい眼差しで長らく花乃ちゃんを見つめてゆっくりと昇天していきました。
5年の歳月が花乃ちゃんによって縮められ、初めて二人はなんのしがらみもなく抱きしめ会えている。
涙 笑い 悲しみ 苦しみ
長い旅路の果てに掴んだ
という歌詞がまた花乃ちゃんにぴったりで。
もうこれ、5年越しの添い遂げ退団じゃん(感涙)
シシィとトートの物語そっちのけで『結ばれてよかった!おめでとう!』と拍手してしまっている自分がいました。
今の花乃まりあだからこそできたエリザベート
観劇が終わって、ふとこんなことを思ってしまった。
「みりおトートと花乃シシィのエリザベートを見てみたかったなぁ」と。
でも、すぐに思い直しました。
「今の明日海りおと花乃まりあだからこそ、出来たエリザベートだった」よねと。
当時のみりかのでエリザベートをやっても、今回のように大成功を収めてお客さんから拍手喝采を浴びることはなかっただろう。
今回大成功を収められたのは、2人に必要な時間が必要な分だけちゃんと取れたから。
これに尽きると思う。
本当に最高のタイミングでお二人が同じ舞台に立てたこと、この奇跡と彼女たとの弛まぬ努力に感謝しかありません。
最後に。
もし花乃ちゃんが帝劇でエリザベートやるとかだったら見に行きたいなぁ〜。
もちろんトートはみりおくんで笑
帝劇さんいかがでしょうか??
ではでは〜。
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