おはようございます。
む~です。
突然ですが。
私ね、ずっと自分は歌うまさんが好きなんだと思っていたんです笑
もう何よりも兎に角「歌」!「歌」が上手い人が好き!!とこの10年間ずっと思ってきたのですが、どうやら違うようで。
最近気づいたのですが、私は歌が上手いよりも宝塚らしくて声の質がいい人が好きみたいです。
歌が上手いに越したことはないのですが、まずそのまえに「声」がいい人(というか「声」で惹きつける魅力を持っている人)にハマる傾向にあるようです。
今日は今更ながら自分が”声フェチ”であることに気づいた私が
宝塚歌劇における声質の重要性について
独断と偏見まみれで語りたいと思います。
全ての基礎は”声”から始まる
全ての基礎は”声”から始まる。
舞台において、”声”というのは非常に大事な役割を担っていると私は考えています。
声質が良ければ
- 台詞がよく聞こえる→どんなに早口で喋ってもお客様に内容が伝わる。
- 歌を歌っているときも歌詞がよく聞こえる。
- 全体的に”心地よい”と感じる舞台になる。
などなど。
舞台に立つものとしてのメリットが多くあるのです。
特に宝塚の男役は舞台に立っているときは常に独特の発声方法(男役らしい声をだすための発声方法)を実施しているため、”男役としての声質”が非常に重要になってきます。
普段会話されているときのお声がとっても耳なじみ良く心地よくても、男役になった時の声質が不安定だったり苦しそうだったりするとその方の持つすべての魅力が半減してしまうように感じます。
例えるならば「雨に唄えば」のリナみたいな感じ。
喋らなければ見た目も最高だし、ダンスも演技も素敵。
でも”喋ると残念”みたいな。
これと同じで、夢を作り上げている宝塚歌劇にとっては声質もとても重要なものなのです。
声質が演技(台詞回しを含む)に及ぼす影響
男役さんのなかで、とってもいい演技をしているのに台詞がよく聞こえなかった・・・なんてことありませんか?
私はよくそういう方を見かけます。
そんな方を見かけるたびに本当にもったいない!と心の中で拳を握りしめてしまいます。
大抵の場合、元の声質が良くない。というよりも自分の声質に合った男役発声方法を研究されていないことのほうが多いように感じます。
一観客としてこのような方の台詞を聞いているとやけに”苦しそう”に聞こえるのがその証拠かも。
無理して発声しているから、ある音程に達すると声が出なくなって苦しそうになって台詞が聞こえなくなる。それでも無理に声を出そうとするから余計苦しそうな声に聞こえてしまう。
こんな悪循環を繰り返しているのかもしれません。
そしてこの現象は”歌唱面”でも大きな影響を与えていると思うのです。
歌が上手い=声質が良い
歌が上手い と 声質がよい
この2つは私の中で=で繋がることが非常に多いです。
演技時しているときの声がとっても耳心地が良い方は歌を歌っていらっしゃる時の声も変わらずに素敵で。
思わず「この人の歌をもっと聞きたい!」と思ってしまうことが多いです。
例えば花組の和海しょうさん、専科の輝月ゆうまさん、宙組の和希そらさん、既に退団されてしまいましたが未だに「聞きたい!」と思い出す真彩希帆ちゃん、夏樹れいさん5名ともお芝居をされているときも台詞が聞きやすく、歌もうまい。
基本的に耳馴染みの良いお声の持ち主です。
宝塚から目を離して音楽界に目を向けると声量やテクニックがあるかは微妙だけど、私的には「声質が良いから歌を上手く感じる」人が沢山いることに今回気づきました。
こう考えると、歌唱テクニックが未熟な宝塚の下級生達には”歌を上手くする方法(テクニック)”よりも”自分の声質にあった男役としての発声方法”を学んでいただきたいなぁと思いました。
テクニックは年月を重ねればついてくるものだと上級生の方々を見ていて強く思います。元星組トップの北翔海莉さんも年々歌唱テクニックを磨いて”歌うま”の称号を勝ち取ったジェンヌさんだと思います。
大事なのは早期に自分の声質にあった男役としての発声方法を見つけ出して無理のない男役としての声質を形成することなのかもしれません。
声質ってとっても大事
お芝居にお歌とタカラジェンヌはとにかく声を使うお仕事が多いです。
だからこそ声質ってとっても大事だと思うし、是非男役のみなさんには自分に合った無理のない(←これ大事!)声質の形成に力を注いでほしいなぁと思います。
そして今は冬!
喉も乾燥して思い通り声が出ない、、なんてときもあるかと思います。
どうぞ無理はせずに”声”を大切にしてあげてください。
年始年末はバタバタ忙しいと思いますが、読者の皆様もどうぞご自愛くださいませ。
でわ~
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