おはようございます。
むーです。
もうすぐフライングサパ観劇日!
でしたが、あいにく公演は中止になり観劇が叶う事はなくなりました涙
さみしいなぁ。。。
フライングサパは上田久美子先生のオリジナル作品ということで発表当時から注目してきた作品でしたが、今年から来年にかけてウエクミ先生超大活躍ですね。
今日はウエクミ作品が引き出す退団者の美しさについてこれまでの公演を振り返りながら考えていこうと思います。
トップコンビの退団作品を2本も担当することが発表
2020年だけでだいきほ と たまさくの退団公演を担当することが発表されました。
ウエクミ先生大人気ですね!
大劇場公演を2本も。
しかもトップスターの退団という重要な公演を2本もまかされるなんて。
劇団内でのウエクミ脚本の人気ぶりが伺われます。
ウエクミ先生というと”悲劇”のイメージが強いのですが、
なぜトップの退団公演を担当することが最近多いのでしょうか?
ということで今まで上田久美先生が担当してきた退団公演を振り返っていきたいと思います。
『金色の砂漠』花乃まりあ退団作品
花乃まりあちゃんの退団公演は「金色の砂漠」でしたが、
花乃まりあちゃんのNo.1当たり役は金色の砂漠で演じたタルハーミネ様だったと思うんですよね。
それまでもいろんな役を花乃ちゃんは演じてきたけど、花乃ちゃんの悪い面も良い面も全て引き出して綺麗に一つの役にまとめられたのがタルハーミネでした。
以前はキンキンしていてあまり心地よく感じられなかった花乃ちゃんの声も砂漠の気高い女王・タルハーミネにはぴったりだったし、アラビアンなお衣装も彫りの深い彼女のお顔立ちににぴったりでしたね。
オリジナル作品だから当たり前だけどタルハーミネは花乃ちゃん専用に上田久美子先生が創り上げたとはっきり感じられる役でした。
そういう意味では再演は不可能な作品(花乃ちゃん以上にタルハーミネを魅力的に演じられる人がいない)なのかもしれませんが、退団公演で自分にしか演じられない役に出会えるのって凄く嬉しい気がします。
『神々の土地』朝夏まなと 伶美うらら退団作品
神々の土地。
大っ好きな作品です。
つい最近もDVDを再生したばかりです!
神々の土地は当時トップスターだった朝夏まなとさんが『退団作品は上田久美子にお願いしたかった』とおっしゃっていたので、まぁ様のお願いもあって退団公演作品の脚本家に上田久美子先生が指名された可能性が高いです。というか退団公演の脚本家の指名ってできるんですね。。。
退団を控えたまぁ様がこれだけ上田久美子先生に拘るのもわからなくはないですよね。
『翼ある人々』で恋から愛へ感情を昇華させていったブラームスのクララの物語を丁寧に描き、
『神々の土地』でも「愛している」と簡単に言葉にできない関係をロシアの重い雪感じさせながら物語を紡いだウエクミ。
この二つの作品見た方々なら共感していただけると思いますが、どの作品も
朝夏まなと × 伶美うらら
のカップルではないとしっくりこない作品でしたよね。
あの『愛している』と言葉にしない間柄はまぁ様とうらら嬢だからこそ味がある作品でした。
上田久美子が引き出す退団者の美しさ
今日は過去2作品のみに触れましたが、他にも珠城りょうさんの『月雲の皇子』や真風さんの『フライングサパ』、さゆあーの『霧深きエルベのほとり』もこの人だから演じる意味があると感じるような作品を数々世に輩出してきました。
ショーだけど「BADDY」も珠城りょうさんの新たな一面を引き出せていて最高でしたもんね!
思うに、上田久美子先生は他の先生に比べて
タカラジェンヌの魅力を引き出すのが上手いのでしょう。
そのジェンヌさんの一番良いところを引き出し、時には欠点になり得る部分もその人の個性として役のスパイスとして取り入れる柔軟さ。
『宝塚だからこうするべき!』という概念に縛られすぎずに、その人の個性を生かした作品を作れるのが彼女の脚本家・演出家としての魅力だと思います。
もちろん人によって彼女の作品が好きか嫌いかは意見が分かれる部分だとは思いますが、
当て書き作品を作るなら現時点で上田久美子先生の右に出るものはいないと思います。
だからこそ、いろんな生徒さんから退団作品のオファーが来るのではないでしょうか?
上田久美子先生の作品はお稽古場から難しいと評判ですが、やりがいや最後の挑戦をするという意味でも生徒さんはオファーするのでしょうね。
退団する人たちのジェンヌとしての個性を思う存分発揮させてあげたい!
そんな上田久美子先生の願いが見える作品にまた出会えることを心から楽しみにしています^^
それではまた明日!
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