おはようございます。
むーです。
昨日ニュースを見ていたら、山下達郎さんがAI美空ひばりを『冒涜だ』と仰ったというニュースを読みました。
めちゃくちゃ興味深い話題ですし、この話題に言及している方々の意見をいろいろ見るとどれも正解のように感じました。
少子化が進む日本において、このような取組は美空ひばりだけでなく、宝塚歌劇団にだって起こりうると思うのです。
ということで私はこのAIによる人物の模倣を自分のご贔屓さまにされたらどうなのか考えてみました。
AI美空ひばりに対する私の意見
まずは今回問題になっているAI美空ひばりさんに対する山下達郎さんのご意見を聞いた感想をまず一言。
山下さんのご意見は今日までの倫理観を考えれば真っ当な考えだと思います。
どういう真意があって『ごもっともでございます。一言で申し上げると、冒とくです』とリスナーからの質問に答えたのかわかりませんが、冒涜という言葉から少なくとも山下さんの中で、は紅白歌合戦でAI美空ひばりは本物の美空ひばりを汚した(または貶めた)と考えているということで間違いなさそうです。
誰もが誰かの死を弄ぶのは許されないと考えているし、ましてや死者をAIという形で蘇らせて歌わせて喋らせるなんて気味が悪いと考えている。
そしてそれは山下達郎さんと同じく本物(ここでは美空ひばりさんご本人)に対して礼節を欠く行為だと考える人もきっとたくさんいるんだろうなと思いました。
長くなりましたがこの件に対する私の意見は下記2点です。
- AI技術進歩に伴って人間の倫理観をバージョンアップしていく必要がある
- 偶像(芸能人やアイドル)に本物を求める限界
そもそもAIという技術を生み出したのは人間ですが、その人間が自分たちの生み出した技術の進歩に倫理面でついていけていないのが問題だと思うんですよね。
AIという技術が徐々に浸透してきているの世の中なのだからそろそろ私たち人間の"正しい倫理観"とやらをバージョンアップしていかないといけないんだろうなぁとぼんやり考えました。
現時点では山下さんが正しいとか、今の倫理観を変化させていくことが正しいとは言えません。今まさに世界がグラデーションしている途中なのでわたしは正しさを決めつけたくはありません。
ただ一つ確信的に思ったのはこれからの時代では
何をもって"本物"とするかが問われてくる時代になるのだろうなとおもいました。
ご贔屓がAIになったら。
AI美空ひばりに関する話が長くなってしまいましたが、ここからはこの話を宝塚歌劇という世界に落とし込みます。
大人気歌手・美空ひばりをAIにして歌わせ喋られた結果、ファンの間で賛否両論が巻き起こりました。
ではこれが私の愛する宝塚歌劇団で同じように起こったらどうなるか?
わたしの愛するご贔屓さまが宝塚を去った後(もしくはお亡くなりになった後)、AI化されて舞台にたっていたらわたしは烈火の如く怒るのだろうか?それとも懐かしさに心震わせ涙が頬を伝うのだろうか?
私は、きっと後者だと思います。
もう2度と会えない、見れないと思っていたご贔屓さまに例えAIという形でもまた舞台でお会いすることができるのだとしたらわたしは絶対泣く。
だって私は私の見ているご贔屓さまは偶像の塊だから。
私が大好きなご贔屓さまはファンとご贔屓さまが一生懸命作り上げた偶像そのものであり、それはご贔屓さまご本人(本物)ではありません。
それはファンの理想を最大公約数化したAIと大して変わらないものだからです。
宝塚歌劇も美空ひばりも私たちファンによる偶像である以上、私たちは永遠に彼女のたちの本物に100%触れることはできない。
そう考えると、私が愛しているのは宝塚歌劇という偶像であり、例えご贔屓がAIとして再現されたとしてもこの愛は変わらないのかもしれないとおもいました。
本物とはなにか?
今回、世間のニュースを宝塚歌劇という私の趣味に落とし込んで考えてみましたがいや〜面白かった(完全なる自己満足)
倫理観云々というのはこのブログの趣旨と逸脱してしまうのであえてここでは話しませんが、
『本物とはなにか?』
『何をもってして本物とするのか?』
だけでも自分の身近なフィルター(宝塚歌劇団)に通して考えることができてとても有意意義な時間になりました。
今回のAI美空ひばりさんに対して『本物とは程遠い』と感じた人は本物の美空ひばりさんと比較して『ほど遠い』と感じているのか?
それとも偶像としての美空ひばりさんから『ほど遠い』と感じているのか?
非常に興味が湧きました。
仮に後者であるならばどうなればAI美空ひばりが本物になるのか?そして色々工夫した結果、誰かにとってのホンモノのAI美空ひばりが出来たとき、それは果たして本物と言えるのか?
是非聞きたいです。
たぶん宝塚歌劇も同じで本物なんてその人自身の中にしか存在しないんでしょうけどね、、。
でも、私はそんな偶像崇拝を愛でる宝塚歌劇団をこよなく愛していると今回の件を通じて改めて感じました。
今日もまとまりのないブログなってしまった、、笑 最後まで読んでくださった方がいたら拍手を送りたい!ありがとうございます!
南無三!
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