こんばんは。
むーです。
今日は
宝塚歌劇団の衣装とデザイナーについて語ります。
宝塚歌劇団のデザイナー
華やかな衣装で有名な宝塚歌劇団。
そんな宝石のような美しい衣装を手掛けている方々をここでご紹介。
2022年3月現在では以下5名の方のお名前をよくお見かけします。
- 有村淳(『エリザベート』『ロミオとジュリエット』など)
- 任田幾英(『ME AND MY GIRL』『グランドホテル』など)
- 河底美由紀(『クルンテープ』『Santé!!』など)
- 薄井香菜(「桜嵐記/Dream Chaser」など)
- 加藤真美(『元縁バロックロック』『ダルレークの恋』など)
( )内は代表作
任田先生は衣装監修なので現役デザイナーと括ってしまうと違うかもしれませんが、今でも宝塚歌劇の衣装制作に携わってくださっています。
宝塚グラフでは
- 2020年9月号:有村淳
- 2022年4月号:加藤真美
が10数ページに渡り特集を組まれていますので、宝塚の衣装にご興味ある方は是非ご覧ください。
宝塚歌劇団のデザイナーの所属先
実は宝塚歌劇団の衣装デザイナーさんたちは宝塚歌劇団に所属しているわけではありません。
宝塚の舞台に携わる大道具、背景製作、幕、衣装、照明、音響などは全て
株式会社 宝塚舞台
という別会社(100%阪急電鉄の子会社)に委託されて製作されているのです。
なのでデザイナーの先生方の所属先は株式会社 宝塚舞台 という会社になります。
参考
[blogcard url="https://www.takarazuka-butai.co.jp/index.html"]
宝塚の衣装制作の流れとポイント
宝塚の衣装制作は他の劇団や舞台とは宝塚独特の仕様、縫製の仕方も多いそう。
宝塚グラフで先生方がお話しされていたことを参考にして衣装制作の流れ(予想)を書いてみました。
実際の工程とは異なる部分も多いと思いますが悪しからず。
- 脚本家、演出家、振付家の先生方と衣装のコンセプトや時代背景、雰囲気、丈感などを綿密に打ち合わせ。
- デザイン画作成
- 生地選び
- 衣装作成(仮縫い)
- 衣装合わせ(各生徒さんで衣装合わせ)
- 舞台稽古で最終確認
- 衣装作成(本縫い)
特に宝塚の場合は
- 照明の当たり方(白飛びした時の色合い)
- 振り付けによるお衣装の見え方(衣装の色味や動きの計算)
- 演出家、振付師のイメージ
- 時代考証
- 装飾品の重さ
- 生地の耐久性
- 作製可能かどうか
などを考慮する必要があり、あらゆる角度から適切な生地、縫製方法が検討されるとのこと。
この作業をほぼすべての公演でひとりひとりの生徒の体型に合わせて製作されているということに驚きですよね。
衣装の使い回しはあるのか?
宝塚歌劇団は劇団四季のように一つの作品で半年近くロングランするということはありません。
すべての公演が大阪、東京で1ヶ月ずつ行われた後に新しい作品がまた始まります。
宝塚をよく見る物としてはこのサイクルが当たり前のように感じますが、他の劇場や劇団のスケジュールを考えるとこの規模の劇団としてはありえないサイクルで一作一作が終わっていきます。
しかもほぼ新作ばかり。
近年では再演が多くなってきましたが、それでも新作を出すスピードは早いですよね。
では新作で使われる衣装はどうか??
すべて新調されているのでしょうか?
私が実際に舞台を見ている限りでは
主要キャストの衣装は新品がほとんどですが、それ以外の方の場合は使いまわされている衣装もかなりあります。
使い回しと書くとマイナスイメージが先行するかもしれませんが
- 衣装制作時間の短縮
- 製作費のコストダウン
などを考えるとリメイクして使いまわせる衣装は是非使いまわしてほしいです。
というのも宝塚ファンとしてはご贔屓が昔着ていた衣装をまた拝めるというのは非常に嬉しいことなのです。
特に思い入れの強い場面の衣装だと
『え、この衣装をまた見れるなんて、、!!』
と涙さえ出てきます。
それくらい宝塚歌劇の衣装は美しく、煌びやかで人の心にいつまでも残り続けるものなのです。
衣装デザイナーさんのMOOK本ほしい
もし宝塚歌劇が毎年衣装MOOK本を出してくれたら書いたいよ。
いつか出版してください!!
では〜!
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