おはようございます。
むーです。
今日でロミジュリ初日レポ③になりました〜!
この公演はb日2回、a日程3回は見に行く予定なので沢山レポをあげてしまうと思いますが楽しんでいただければ幸いです。
ということで、
今日は早速あかちゃんベンヴォーリオについて語っていきます。
ますば一言!
私はあかちゃんベンヴォーリオが歴代で最も好きになりました!
組み替え大成功のあかちゃん
以前もTwitterで呟きましたが、あかちゃんの組み替えは大成功ですね!
今回改めて思いました。
花組自体のあかちゃんも勿論好きだったけど、今ほどご本人の良さを生かされていないような気がしていて、、もどかしささえ感じていました。
ダンスも踊れて歌もできて芝居もできる。
背丈は176cmと男役として申し分ないスタイルの持ち主でもある。
さらに!一度舞台を降りれば痛快なトークもできるお喋り上手で簡単に簿記を取ってしまう頭脳派ジェンヌという一面も持っているスペックの高さ。
こんな素敵なタカラジェンヌなのに何故もっと注目されないのだろう?
彼女が新人公演を卒業したあたりからこんな焦燥を勝手に抱いていました。
そんな彼女に訪れた転機が星組への組み替え。
あかちゃんの星組組み替えを聞いた時はいまいちピンときませんでしたが、この組み替えが大成功だったということは今の彼女の役付の良さを見れば一目瞭然でしょう。
特に今回bパターンで任せられたベンヴォーリオ役は『綺城ひか理』の名前を多くの宝塚ファンに知らしめたこと、間違いなしです。
⭐️実際に私の両隣に座っていらっしゃった方々が『あのベンヴォーリオの子、どなた?』とお連れ様に聞いていらっしゃるのを聞けてめちゃくちゃ嬉しかった!私にも聞いて欲しかった笑
初めてベンヴォーリオに注目できた
今まで色んな方がベンヴォーリオを演じてきました。
しかし、申し訳ないけど今までベンヴォーリオに一度も共感したことがなかったのです。
むしろ「狂気の沙汰〜服毒」「どうやって伝えよう」を歌い出した頃に初めてベンヴォーリオの存在を意識するような感じでした。
あまりにもベンヴォーリオに対する意識が薄かったので、ベンヴォーリオ=モンタギューのリーダーであり、ロミオの親友という設定になかなか自分自身がついていけなかったのです。
そんな私ですが、あかちゃんベンヴォーリオを見て、初めてベンヴォーリオに対する意識を改めさせられました。
こう思えたのは、
あかちゃんのベンヴォーリオという役への解釈が素晴らしかったのも勿論ですが、ベンヴォーリオとロミオとマキューシオを演じた3名の学年が比較的近く、横の繋がりを可視化できたからだと思います。
ベンマキュロミオの学年が近いということ
ベンマキュロミオの横の繋がりをここまで強く実感できたのは初めてで。
それはこの3名を演じているあかちゃんぴーちゃんこっちゃんの学年がかなり近くて普段の関係性がよく現れているからなのかなと思いました。
ベンヴォーリオ 綺城ひか理 97期
マキューシオ 天華えま 98期
ロミオ 礼真琴 95期
特にベンヴォーリオ役のあかちゃんとマキューシオ役のピーちゃんの学年が近いのがとても良かったと思います。
ぴーマキュあかベンの絡みについてはまた別記事で触れますが、お二人の学年が近く、本当の親友同士のように舞台で過ごしている様子が物語中ではあまり語られない、マキューシオとベンヴォーリオの人物像をよりわかりやすくしてくれたように感じます。
綺城ひか理の歌と芝居
あかちゃんベンヴォーリオの歌と芝居、本当に良かったですね。
今まではロミオとジュリエットという話はロミオとジュリエットだけの話だと思っていたのですが、あかちゃんベンヴォーリオの芝居を見ていてベンヴォーリオもまたこの物語の主人公になりうるのだと気付かされました。
誰よりもお兄ちゃんであろうと、
モンダギューのリーダーであろうと
頑張ってきたのがベンヴォーリオだったことをあかちゃんベンヴォーリオは教えてくれました。
【芝居】あかちゃんベンヴォーリオは本当に優しい。
この優しさはロミオの持っている優しさとは質が異なる優しさなんですよね。
ロミオはモンタギューとキャピュレットの争いを辞めさせて、誰も傷つかない世界を目指そうとした。
これも優しさではあるけれど、ある種超人的優しさだと私は感じました。
ロミオの言いたいことはわかる。
みんながお互いを憎むことをやめて、仲良くすれば争いとなくなる。人が死ぬこともない。
ど正論すぎて耳が痛くなる。
でもこれって本当に実現できるのか?とも思う。
ロミオの優しさは現状を無視していると私は思ってしまった。
元も子もないことを言えば、そんなのモンタギューの人間もキャピュレットの人間もわかってはいるはずなのだ。
だけど、お互いを憎むこと、殺し合うことをやめられない。
それ何故か?
劇中歌にもあるように、彼らは幼い頃からお互いを憎むように教育されてきているから。
憎しみの根源がどこからきているかわからないまま、お互いを憎みき続け合う。
このへんをよく理解しているからこそ苦しんでいるのがあかちゃんのベンヴォーリオ。
あかちゃんベンヴォーリオの優しさは随所で感じられるけど、その根底にあるのは間違いなく『人に対する優しさ』だと思う。
お互いを憎むことはいけない。
ロミオのど正論もあかちゃんベンヴォーリオはしっかり理解できているだろうし、本来目指すべきであることも理解している。
でも、今までモンタギューのリーダーとして先頭に立ってきたあかちゃんベンヴォーリオだからこそ、そんなに上手くいかないことは知っている。
キャピュレットにモンタギューの同僚を傷つけられた仲間の気持ちがわかるからこそ、『みんなで仲良くしようよ』なんて綺麗事をを軽々しく口にできないでいる。
それがあかちゃんベンヴォーリオの優しさなのだと感じました。
仲良くしようとすることで、押し殺されるみんなの憎しみ。
それは本当に押し殺されるべきものなのだろうか?
みんなの幸せは、本当にキャピュレットとモンタギューの和解なのだろうか?
彼は人の痛みがわかりすぎてしまうほど優しいが故にロミオとほど吹っ切れず物凄く悩んでいるように感じました。
【歌】優しさが詰まった「どうやって伝えよう」
このベンヴォーリオの優しさと葛藤が全て詰まっているのが『どうやって伝えよう』
こんなに上手い『どうやって伝えよう』を聞いたのは初めてではないだろうか、、?
ベンヴォーリオの優しすぎるゆえに繊細な性格があかちゃんの太く誠実な歌声に乗って一気に心に突き刺さる。
音程がアップダウンが激しいこの曲はまるでベンヴォーリオの心のうちを表しているようだと今回初めて思えました。
どうやって伝えよう君に
俺には分かる 君の痛みが
昨日までの俺たちは
世界治める王だった
今日の俺たちは
誰も生き返らせることは出来ない
誰一人ジュリエットさえ
この歌詞の通り、ベンヴォーリオは人の痛みがわかりすぎるからこそロミオに伝えることを躊躇うのです。
ここまで来るとあかちゃんベンヴォーリオの優しさがわかりすぎているので、、私はあかちゃんの歌を聴きながら静かに涙してしまいました。
マキューシオがロミオにナイフを向けた瞬間、慌ててロミオからナイフが見えないように伏せさせるあかちゃんベンヴォーリオ。こんな優しい彼が『生き残る』という一番辛い役目を背負わされるこの運命。
呪わずにはいられませんでした。
綺城ひか理の再覚醒
タイトルではわかりやすいように『綺城ひか理、再覚醒』と書きましたが、実はこれ、私たちが再覚醒させられているんですよね。
あかちゃん自身は今までと何も変わっていません。
ベンヴォーリオという役に出会ったことで、あかちゃんの魅力が最大限に引き出され、私たちは綺城ひか理に対する見方を改めさせられる。という意味合いを込めて再覚醒という言葉を使用しました。
冒頭でも書きましたが、歌とダンスも芝居も上手い彼女なので、これからも是非!!!応援してあげてください!!
よろしくお願いします!
私も遠くから応援していま〜す!
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