こんばんは。
むーです。
誰もが心のどこかで覚悟していたであろうミッキー、みのりさんの退団。
そしてまだまだこれからが楽しみだったこりらちゃんの退団。
星組の美しき星々の別れに際して思うことを綴ります。
天寿光希について
みっきーの退団、そしてみのりさんの退団は礼真琴くんがトップに就任した時から感じていた。
紅5として星組を盛り上げてきたミッキー。
下級生時代は男役を演じるには勿体無いと思わずにはいられないほどの美貌で注目を浴びていた彼女はある時を境に自らの実力を本格的に磨き始めた。
そして、いつからか天寿光希という男役は私の中で『ただただ美しい男役』という枠を超えて『星組の美しき芝居職人』になっていた。
今だから言えるけど、彼女は抜擢された当初から実力派というわけではなかった。
昨今の彼女の舞台上での技術の高さから『天寿光希=実力派男役』と思われがちだが、あえて言いたい。
彼女は最初から実力派男役ではなかった。
挫折を味わった後も努力に努力を重ねたから実力派になれた。
このことをぜひ知っていただきたい。
怪我で中日公演を休演してしまい、ついぞ一度も新人公演主演をできなかった彼女は今日に至るまで毎公演『みっきー、また上手になった?』と思うほど技術を磨きに磨いてきた。
自らの生まれ持った美しさに決して頼り切ることのなく、17年間本気で男役と向き合い、結果を出し続けるということはなかなか出来ることではない。
タカラジェンヌとして決して平坦ではない道を通ってきたみっきーにこそ星組の組長になって欲しかったけど、彼女はある意味現役のまま退団したかったのでしょう。今回の退団発表には彼女の強いこだわりを感じた。
2番手ではないけれど、誰よりも努力してきたから彼女に与えられたミュージック・パフォーマンス『ten∞ten TIME』。
なんやかんや劇団の人事に思うことはあるけれど、ちゃんと努力を続けてきた人のことを評価してくれて宝塚ありがとう!
音波みのりについて
宝塚の美人娘役といえば
- 伶美うらら
- 音波みのり
だといつも答えてきた。
そんな二大美人がついに全員宝塚を去って時が来たのだと思うと寂しい。
うらら嬢(何故かうらら様だけ”嬢”呼び)が憂いを秘めた隠の美しさを得意だとするのであれば、はるこお姉様は華やかな笑顔が美しい陽の美しさを持った美女。
舞台に出るだけでパッと明るくなる美しさ。
彼女の笑顔は微笑ならぬ美笑。
太すぎず細すぎず、全女性が憧れるプロポージョンの良さ。
女神のような彼女は美しさばかりに目が行きがちだけれども、個人的には彼女のお芝居も好きだった。
一言で言えばどんな役を演じている時も彼女の『娘役としての強い拘り』が役に出ているから好きだった。
美しさにも相当な気を配っておられると思うけれど、それ以上に自分をこの役でどう魅せるか。どうしたら自分とこの役を魅力的に両立させることができるかに非常に長けた娘役さんで観客としても彼女を見ていると勉強になることが多かった。
さて、新人公演ヒロイン、バウヒロイン、東上ヒロインと数々のヒロインを総なめしてきたはるこお姉様が何故トップ娘役になれなかったか?
もうこれはタイミング。そして運。
それしかない。
これだけ美しくしゃべり上手な娘役さんがトップになれなかったのは残念でしかないけど、トップ娘役にならなかったからこそこれまで長い間女神のような美しさを拝まさせてもらえたことを感謝するべきなのかもしれない。
最後に。
はるこお姉様のスゴツヨさよならショー(もはやファッションダンスショーでのオッケー!!)が本気で見たい!
華雪りらについて
こりらちゃんの退団。
正直『もう辞めてしまうの!?』という気持ちが強かった。
まだまだこれからも星組のビジュアルを担当してくれると思っていたのですが研10という彼女の学年を考えると納得する部分もある。
98期の退団が相次いでいるのを考えるとこの学年で見切りをつけて辞める方は多いのかも。
残念ではありますが、最後まで宝塚人生を楽しんでほしいです!
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