宝塚の観劇感想 星組

瀬央ゆりあ、飛翔のとき~霧深きエルベのほとり・エストレージャス感想~



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おはようございます。

む~です。

 

「エルベ」を見てからだいぶ時間が経ってしまいましたが、まだレポしたい方がいたことを急に思い出し筆をとりました。

 

それが誰かといいますと、この方です。

 

瀬央ゆりあ くん。

 

「霧深きエルベのほとり」でも「エストレージャス」でも星組の若手リーダーとして輝き始めた彼女を見ていて、

 

今こそ飛翔の時だ。 と感じました。

 

 

”前に比べて”の世界から脱却

 

以前までせおっちについて何か言及するときはこんな言葉を使っていた。

 

「前回の公演よりも上手くなった」

「彼女の中では今回が一番よかった」

 

ニュアンスとして「彼女のなかでは(「瀬央ゆりあ」という個体のなかでは)」という意味合いで彼女のことを評価している部分が多かったのです。

 

でも、今回の公演を見てもう「彼女のなか」で話を終わらせるのは辞めようと思いました。

 

だって彼女に対してその評価の仕方は物凄く失礼だから。

 

瀬央ゆりあという男役はもう「当社比(彼女のなか)」で評価してはいけない男役になってきた。

 

これが今回の公演を通してせおっちに対して感じた変化です。

 

ちゃんと「宝塚歌劇団の男役」として、集団の中で評価されるべき男役へとレベルアップした彼女の横顔はいつもよりもどこかキリリとして見えました。

 

残念なことに宝塚歌劇団の中には未だに「当社比(彼女のなか)」を使わないと技術の上達を伝えられないジェンヌさんもたくさんいる。下級生だけでなく、上級生にだっている。

 

「彼女的には上手くなった。」

「彼女の今までの中ではこれがベストだ」

 

その方のいいところを見つけようと思った末に、こんな風にしか言って上げられないのが残念だと時折感じます。

 

下級生ならともかく上級生ならなおさら残念だなぁと感じてしまうこともしばしば。

 

そんな世界からせおっちが脱却を果たしたこと。

それは彼女の努力の結果だと思って間違いないでしょう。

 

お芝居と歌に余裕を感じるせおっち

 

いままでのせおっちの舞台を拝見していて一番ほしかったのが「余裕」でした。

 

お顔も綺麗だし、台詞も聞き取りやすいダンスも恵まれた体格をしっかり生かしているのでひとつひとつのポーズがバッチリ決まる

 

メイクによってはちょっと昭和の香りを感じさせる、正統派二枚目へと見事に転じることの出来る彼女。

 

滑り込みで新人公演主演を何とか勝ち取ってから、何かに目覚めたようにそこからがむしゃらに頑張っているように感じることが多かったです。

 

頑張っているせおっちは好きだけど、どこか「余裕」がなくて、、、。

彼女の舞台を観ると「うまいのに余裕がない」ことを残念に思うことが多かったです。

 

せおっちに期待しすぎなのかもしれないですけど、彼女の端整なお顔には「必死」の二文字は似合わない

 

ガイズのスカイのような大人の男性としての包容力・余裕がほしいなぁと言うのが私からせおっちへの要望でした。

 

そして今回、「エストレージャス」を観ていて私のほしかった余裕が彼女から少しでも感じられたことがとっても嬉しかった!^^

 

私の見たかった、というか私の好きだった「心に余裕がある」瀬央ゆりあが芝居も歌もパワーアップして目の前の舞台を駆け回っているのが嬉しくてたまらなかったのです。

 

幸せキャラはそのままに、どこまでも高く舞い上がれ!

 

「せおっちのどこが好きなの?」と誰かに質問されたら私はこう答えます。

 

「独特の愉しげな幸福感!」と。

 

歌もお芝居もダンスもこれからどんどん上手くなるだろうし、高みを目指してほしい。

でもどうか、せおっち独特の愉しげな雰囲気も壊さずに持っていてほしい。

 

スカステではじめてみたときに「なんて愉しげで幸せそうな人だろう」と私に思わせてくれたせおっち。せおっちを観ているとなんか元気になってきた!ってひとは私以外にもたくさんいるはず。

 

そんな愛され幸せキャラを大切に、宝塚歌劇団の男役として精一杯羽ばたいてほしいと思います。

 

頑張れ!

 

でわ~。

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