おおはようございます。
む〜です。
昨日は'19年月組のアンナ・カレーニナをみました!
スカステ解約直前に放送してくれて本当に良かった涙
ライブビューイングで見たときも映る人々の美しさに感動しましたが、改めて自宅で見ても「あぁ耽美なり」の声しか出ませんでした。
みやちゃん、海ちゃん、れいこさんのトリデンテが美と芝居のプロフェッショナルすぎて、、私にとっては月組の黄金期だったな、あの頃が。
そしてもう一つ改めて感じたこと。
それが宝塚とロシア文学のマリアージュでした。
宝塚で上演されたロシア文学
宝塚歌劇団では今までロシア文学を基とした作品が数多く上演されてきました。
例えば・・↓
- アンナ・カレーニナ
- 神々の土地
- 戦争と平和
- 復活
- 白夜の誓い
- オネーギン
- かもめ
- カラマーゾフの兄弟
- ロシアンブルー
- 黒い瞳
etc...
思い出しただけでもこれだけありました!
宝塚ってフランス革命前後のお話が多いように思っていたけれど、考えてみればロシア文学も結構多い。
それは宝塚歌劇団とロシア文学の相性が非常にいいからなのかもしれません。
ロシア文学特有の暗さと耽美
ロシア文学と宝塚歌劇の相性の良さ色々あるけれど、私が一番好きなのはロシア文学ならではの暗さと耽美。
ロシア文学って突き抜けた明るさは皆無でどんなに華やかな場面でも特有の重厚感を感じるし、暗さを感じる。
例えるなら薄暗いシャンデリアって感じ。
豪華で華やかなんだけど、シャンデリアの蝋燭の光が頼りないの。その光はロシアの重苦しい雪に耐えられそうにないくらい弱々しくて人々の影をうすーく壁に映し出すのが精一杯。
この雰囲気がとても宝塚と相性がいいように感じます。
宝塚のメイクとかタカラジェンヌの存在の危うさがどことなくリンクしているのかもしれませんね。
そんなロシア文学だけどどの作品もその時代の政治的な要素がかなり多く盛り込まれてるし、宗教的な話も多く出てくるので、本当は全然耽美じゃない。
ロシア文学に触れたことのある方ならわかると思うけど、ロシア文学って登場人物もやけに多いし、物語の時代背景を理解していないと読み進めるのが大変ですよね。。それゆえか長編小説が多くて読み応えはあるけれど、お世辞にも「耽美的作品」とは言えない。
耽美的小説といば三島由紀夫や谷崎潤一郎のような作品だと思うから、まぁロシア文学はやっぱりその辺とは縁遠いよな。
ただ、宝塚歌劇団でロシア文学を上演するとなると、その辺のゴタゴタした事情(政治や宗教観)はほとんど排除されます。
抽出されるのは作品に深みを持たせる要素と耽美的な部分(美しい雪景色のロシア、貴族たちのきらびやかな衣装、貴族社会の陳腐だけど美しい恋愛物語)のみ。だから宝塚のロシア作品はほどよく深く、耽美的な舞台になるのだと思います。
他の国の作品だとなかなかこうは行かないので、いろんな理屈抜きで考えても宝塚とロシア文学の相性は最高だと思います。
宝塚とロシア文学のマリアージュ
宝塚とロシア文学。
この2つの関係を愛してやまないのは私だけではないはず!
そろそろ「戦争と平和」も見たいなぁ、、なんて。
でわ〜。
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