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珠城りょうが残した最高の結果(桜嵐記 感想 ①)



おはようございます。
むーです。

昨日は桜嵐記の千秋楽をライブ配信にて観劇しました。

前評判がとても良くて劇場で見たいなぁと思っていたものの、結局色々重なってライブ配信での観劇になってしまいました。

単刀直入に言って、

1幕も2幕も最高でした!!!

 

特に主演を務めた珠城りょうさん。
彼女は昨日で宝塚歌劇団をご卒業されましたが、男役・珠城りょうとして残せる最高の結果を残していったのではないでしょうか?

 

今日は桜嵐記、ドリチェの感想を書いてみます。

【桜嵐記】珠城りょうは平等に降り注ぐ

珠城りょうという人物についてはこれまで何度もこのブログで語ってきた。

 

あまりにも男役としての、人間としてのスケールが大きすぎて今まではどこかボワッとした印象を彼女の男役像に抱いていた。

 

この私のボワッとした彼女に対するイメージを楠木正行という人物を通して私たちに彼女の持つ男役としての魅力を伝えてくれたのは上田久美子先生に他ならない。

 

彼女は月雲の皇子の時から今日まで珠城りょうに対して

 

誠実でまっすぐ。
穏やかな春のような温かさを周りに投げかける男役

 

というイメージをずっと持ってきたのだろう。

 

そして今回、楠木正行の愚直なまでの真面目さ、道徳心を珠城りょうその人の人柄と重ねて合わせて私たちに伝えてくれた。

 

もし、この上田久美子先生の珠城りょうに対するイメージが間違っていたとしたら、この作品はこんなに泣けなかったと思う。

 

この役は面白いくらい彼女にぴったりで、珠城りょうが楠木正行を演じているということを思わず忘れそうになった。どこにも嘘がない。ピュアな正行と珠城りょうだった。

 

珠城りょう(楠木正行)はトップ娘役である美園さくら(公家出身の弁内侍)に対しても特別扱いしない。

 

あくまでも全体の1人として彼女を認識し扱う。(こんな感じだったのでラストで弁内侍にだけ心のうちを垣間見せる演出は効きましたね〜。泣いた!)

 

珠城りょうは全ての人に平等に降り注ぐ。

 

最後の退団作品で、ようやく私は珠城りょうという男役の実像に少しだけ触れられたような気がします。

 

【ドリチェ】珠城りょうの愛した月組を堪能する

 

もちろん珠城りょうの卒業公演だから基本的には珠城りょうが中心にいるショーなのですが、これが面白いくらい下級生が目立つショーで。

 

まるで『ここまで僕たちを支えてきてくれた仲間たちの成長を見てください!』と言わんばかりのショー。

 

男役も娘役も、知らない間にこんな逞しくなって、、と涙がでそうになるショーでした。

 

なのでこの公演はただのトップさんの退団公演というだけでなく、今の月組の魅力を存分に魅せられたショーとして沢山の人に見ていただきたいですね。

 

ちなみに。

 

最後、デュエダンの後ではけずに馴染み深い男役さんたちと踊るシーンが1番寂しくなりましたね。

 

一人一人と大切に。
言葉を直接交わすことはなくともお互いの視線を通して温かな気持ちが交わされているのが見ているこちらにまで伝わりました。

 

こういうシーン、今までの退団公演ではなかなか見なかったのですが、このシーンこそ珠城りょうらしさが詰まった最高の演出だったと思います。

 

男役・珠城りょうとして残せる最高の結果

男役、珠城りょうが残した最高の結果。

それは月組生一人一人のポテンシャルの高さを在籍期間中に引き出したこと。

これが彼女が残した最高の結果だったと思います。

 

早くにトップになった彼女は周りからのプレッシャーや忙しさから男役としては思うように極めきれなかったかもしれない。

 

実際、千秋楽を見ても彼女自身が男役を極めた!という印象は持てなかった。

 

思うに彼女は個人としたの成長ではなく、組としての成長を第一目標にここまで頑張ってきたのではなかろうか?

 

でも結果として月組を最高の状態で次期トップに渡すことができたのではないでしょうか?

 

トップとして自分にできる限りのことを最後まで真っ当してくれた珠城りょうに大きな拍手を!!

 

ではー!

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