おはようございます。
む〜です。
以前から夢白あやちゃんがお芝居している姿をちゃんと観劇したいと思っていたのですが、オーシャンズ 11以降なかなか機会に恵まれずここまできてしまっていました。
今日は、先日の「フライングサパ 」で夢白あやちゃんのお芝居を見ていて思ったことを書きます。
*ネタバレ含みます*
サパを見るまでの夢白あやちゃんに対するイメージ
サパを見るまでの夢白あやちゃんに対するイメージは
「劇団イチオシのヒロイン」であると同時に
「なぜか彼女を嫌う人が多い」というイメージでした。
劇団に爆推しされている彼女なので、それなりにアンチも多いのかもしれませんが
入団前の噂(断片的にしか知らないのでここでは書きません)もあるようで、それもあって彼女に対してはヅカヲタの中では賛否両論分かれるようでした。
私も一部噂を聞きましたが、
「彼女を人から聞いた話だけで判断してしまうのは勿体ないのではないか?」
「ちゃんと彼女の舞台上での姿を見てから彼女に対する自分の中での評価(っていうか感想?)を決めた方がいいのではないか?」
と思い、宙組「フライングサパ」を見るまでは彼女に対する発言は控えてきました。
今回、初めて彼女のお芝居をちゃんと見てまず思ったのは「とてもお芝居が上手い」ということです。
研4とは思えない演技力
今回夢白さんが演じたのは物語を進める上で重要な人物であるイエレナという銀髪ショートカットの女性。
政府に抵抗するためのレジスタンスの一員として活動している彼女は精神的にも肉体的にもとても強い女性の役でした。
以前から夢白さんがイエレナを演じるというのは知っていたのですが、実際に見てみるまでは想像できませんでした。
今までの彼女は「THEヒロイン」的な役どころが多くてイエレナのような女性を演じているのを見たことなかったので、頭ではわかっているけれど彼女を舞台で目撃してイエレナ=「夢白あや」であることを認識できるまでかなり時間がかかりました。
それくらい彼女の演技は素晴らしかった。
今までの可憐で透明感のある娘役・夢白あやの姿はもうどこにもない。
そこにあるの記憶漂白をされていない分、誰よりも傷つき苦しんできた女戦士・イエレナの姿しかありませんでした。
トップスターである真風さんを圧倒するようなドスのきいた声。
触ればキレそうな威圧的なオーラ。
暗くて鋭い眼光。
自分の身を滅ぼしてでも総統への復讐に全力を投じるあの気迫。
彼女の演技全てが舞台上では語られないイエレナの壮絶な4年間を物語っていました。
夢白あやの演じ分け
さらに凄いのが同じ作品の中での演じ分け。
舞台後半では夢白あやちゃんがイエレナの昔の姿を演じているのですが、ここの演じ分けが本当にうまい。
イエレナは総統によって家族を殺害される前までは本当に可愛らしいヒロインだったようで
金髪でピンクのワンピースなんか着てしまって全く銃撃戦とは無縁の女性でした。
昔のイエレナを演じている時の夢白さんの表情・そして声色は先ほどまで真っ黒なスキニーパンツを履いて銃を構えていたイエレナとは全く別人でした。
真風さんを「サーシャ」と呼ぶ甘く優しい声。
幼かったミレナに見せる妹のような愛情。
小さすぎるお顔が笑うたびに長い金髪が美しく揺れるその様はまるで絵の中の美しい少女を見ているようでした。
ここでこれだけ演じ分けできているからこそ、イエレナの悲痛な人生を容易に想像できたのだと思います。
長くて美しかった金髪は今やショートカットの銀髪(白髪?)になってしまい、
甘く優しい声は憎しみと悲しみで蝕まれてしまい語気が鋭い。
ミレナを見つめる愛情に満ちた瞳は今や誰かからの愛を求めて枯渇している。
イエレナを見ていると記憶漂白されてしまった方が一層楽だったのではないかとさえ思ってしまいました。。
夢白さんの演技が良すぎてイエレナの過去を辿る舞台を見たいとさえ思ってしまいました。
研4は嘘だと思いたい・・(本当です)
こんな演技を本当に研4でできるのものなのだろうか?
観劇中に何度も彼女の学年を頭の中で確認してしまう私がいました。
彼女はまだ研4。今までは王道ヒロインのようなピカピカした役ばかりを演じてきている。
なのにイエレナのようなダークな一面のある役を与えれば柔軟に役を解釈し、その人になりきって演じていく。
劇団が彼女を一押しする理由がようやくわかりました。
彼女は演技が上手い。
歌やダンスがどうかはわからないけど、演技に関してだけ言えば今後も彼女の演技を見たいと心から思いました。
自分の目で見たものだけを信じていきたい
「フライングサパ 」で夢白あやちゃんをちゃんと見れて本当に良かった。
いろんな話を見聞きする中で観劇前から彼女に対するイメージを固めすぎなかったのが良かったのかもしれない。
今後も自分の目で見て、自分の耳で聞いたことだけを信じて舞台鑑賞を楽しもうと思いました。
それではまた明日〜。
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