おはようございます。
むーです。
この前も記事に書いたけど、雪組fffのチケットが大量にお譲りに出されていますね。
なかには『ss席2連番持ってます』とか『複数日程のss席持ってます』とか見るからに怪しそうな人もいて宝塚のチケットリセールシステムの崩壊を目の当たりにする毎日。
宝塚歌劇団は数年前から転売取り締まりを強化してきましたが、なぜ取り締まり切れていないのでしょうか??
今日は私が思う宝塚歌劇団が転売撲滅しきれない理由について書きます。
宝塚歌劇団の転売防止活動はまだ2年目。
宝塚歌劇団は数年前までは転売を黙認していました。
*詳しくは当時の記事をご覧ください↓
宝塚友の会はなぜ転売を許すのか?
続きを見る
黙認していたわけではないとは思いますが、この記事↑を書いた2018年時点では転売対策と言えるほどの対策をしていなかったので事実上の「黙認」とも言えるでしょう。
そんな宝塚歌劇団が転売対策に本腰を入れ始めたのが、2019年1月から。
2019年1月に「友会会員で転売している人たち100人を処分したよ〜」と公式から発表があったのです。
この発表を皮切りに宝塚歌劇団は転売対策に本腰を入れはじめます。
その対策の大きな要として2020年に発表されたのが「リセールシステム(チケトレ)」の整備です。
つまりですよ??
宝塚歌劇団は100年以上の歴史があるのに、転売対策を始めてまだ2年しか経っていないのですよ。
他の舞台や劇団さんは早くからリセールシステム、本人確認などを行って転売対策を行なってきたきたのに、なぜ宝塚歌劇団は転売に対して迅速に対応できなかったのでしょう??
これが「宝塚歌劇がチケット転売撲滅しきれない理由」にも繋がっていると思うのです。
宝塚歌劇がチケット転売撲滅しきれない理由
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題。
100年以上の歴史を誇る宝塚歌劇はなぜ転売撲滅しきれないのでしょうか??
私が考える「撲滅しきれない理由」を一覧にまとめました。
転売撲滅できない理由
- 生徒さんの非公式ファンクラブとの関係
- ニッチすぎる客層(内輪完結)
- 全ての公演にスポンサーがつくわけではない
理由①非公式ファンクラブとの関係
まず思いつくのは生徒さんの非公式ファンクラブとの関係。
非公式ファンクラブでは
- 「生徒席」:生徒さんがノルマとして持っているチケット
- 会員が集めてきた友会チケット(もしくはその他チケット)
が販売されています。
生徒席はそこまで問題にならないかもしれませんが、問題は「会員が集めてきた友会チケット」の販売です。
会によってはFC会員に友会抽選参加をお願いして、そこで取れたチケットを集めてFC内で会員に販売する(もちろんお花代別の定価譲渡です)こともあります。
もうこの時点で転売が成立してしまっているんですよね。。
さらにFCに転売ヤーが潜んでいた場合は、会で購入されたチケットが高額転売サイトに出品されるという始末・・。
FC内では定価譲渡なので問題ないかもしれませんが、「最終的に誰が、どのくらいのお金を払ってチケットを購入したか(高額転売か定価譲渡か)」までは追いきれなくなってしまいます。
清く正しいはずの生徒さんFCも徹底的に管理しなければ高額転売の温床となってしまうのです。
昨日もtwitterで呟きましたが、これを機にFCの運営方法も大きく変えていく必要があると思います。
理由② ニッチすぎる客層(内輪完結)
そもそも論になってしまいますが、宝塚歌劇団は万人受けする劇団ではないですよね。
だから販売先も限られています。
これも転売を撲滅しきれていない理由になってしまっているのではないかなと考えています。
宝塚歌劇は基本的には固定ファン(既存のファン)に向けた商売を行なっています。
最近は新規顧客獲得に向けてSNSを始めたり、様々な活動を行なっていますが基本的なターゲットは既存のファンです。
なのでチケットを販売する先も、自然と内輪の中のみ(既存ファンに対してのみ)になっています。
これが転売の温床になっているのではないかなと思うわけです。
もし、劇団運営側に新規顧客にもチケット購入のチャンスを与える気持ちがあるのであれば、新規顧客がチケットを取りやすい制度(使い勝手のいいリセールシステム、生徒席の廃止など)を作ってるはずです。
しかし、現時点でもそういうシステムを整えられていないのは、やはり劇団運営の経営方針として「新規<<既存客優先」というのが根強くあり、「チケットが売れる先にしかチケットを売らない=(どんな価格でも)買ってくれる人にしかチケットを売らない」という内輪完結型な方針を取っているからではないでしょうか?
劇団が新規顧客にチケットが取れる機会を増やそうと考えた時、はじめて宝塚歌劇のチケット転売問題は解決するのかもしれません。
理由③ 全ての公演にスポンサーがつくわけではない
宝塚歌劇団は「協賛公演」でもない限り、基本的には全て自社で製作費を出し、管理をしています。
これは経営面で考えると強力な強み(バックが阪急阪神であること、スポンサーの経営状況で公演の品質が左右されないこと)でもあります。自社で全てを管理しているがゆえに問題が起こっても、スポンサーに迷惑(メンツを守る的な)をかけることもありません。
その反面、自社で全てが完結するからこそ、どんな問題が起こっても自社内でどうにでもできてしまう部分もあるのです。
スポンサーがつく劇団(劇団四季など)→スポンサー(他社)の面子も守らないといけないのでコンプライアンス遵守。
自社完結型の劇団(宝塚歌劇団など)→自社で完結するので自由が効く(多少の無理もできる)
この違いが顕著に現れたのは昨年の緊急事態宣言発令の時。
劇団四季はスポンサーへの影響も考慮してすぐさま公演中止を発表しましたが、宝塚歌劇団はリスクは全て自社が背負うスタイルであるため、ギリギリまで公演することを決断しました。
スポンサーがつかないということは、他者の影響を受けずに済むということ。
つまり監視の目がないということでもあります。
これもあって宝塚歌劇団は劇団四季よりもリセールに力を入れていない(世間の目を気にして徹底したリセールシステムをつくってチケットを捌ききれないリスクを背負いたくない)かもしれません。
内輪完結の終了=転売撲滅終了
長々と書いてきましたが、結論としては
宝塚歌劇団が内輪完結型のチケット販売方法をやめた時、はじめて転売撲滅できる
のではないでしょうか??
まだ転売防止活動をはじめて2年目ですので、宝塚ファンとして今後の対策を見守っていきたいと思います。
それではまた明日!!
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