おはようございます。
むーです。
誰もが心配しているであろう宝塚歌劇団の現在の経営状況。
昨日、阪急阪神HDの2020年度(2021年3月期)第1四半期 決算が発表されましたね。
感染対策を徹底しても相次いで感染者が出てしまい休演になっている宝塚歌劇団の現在の経営状況について、この決算短信から読み解いていきたいと思います。
決算短信とは?
前回、決算短信が発表された時も説明しましたが、今回初めて短信を見る方のために補足を。
普通に生活していると「決算短信」なんて言葉はなかなか聞かないし、使わないものです。
まずは簡単に「決算短信」の意味について解説しますね。
「決算短信」
企業の決算発表の内容をまとめた書類のこと。
投資を行う際の判断の資料となる有価証券報告書は、決算の3カ月以上後にしか発表されません。
そこで、企業の決算結果などをなるべく早く投資家へ知らせるために、各企業が作成しています。
しかし、決算短信は、正式な決算発表ではなく推測も含まれていることが多いです。
大きな決算書を出す前に、投資家の方々に「今うちはこんな状態ですよ」とフェアに知らせる。
それが決算短信です。
ただこの決算短信はあくまで「過程」であるため、推測が含まれている部分もあるためどんなに詳細に書かれていても短信止まりであることをお忘れなく。
この決算短信を8月12日に阪急阪神HDが世界に公開しました。
決算短信は誰でも閲覧可能な資料なので、もし気になる方はこちらからご覧ください。
エンタメ事業における新型コロナウイルスの影響
早速資料を見ていきましょう。
阪急阪神HDの営業収益は情報通信事業以外はすべてマイナスとなっています。
資料2ページ目の所見に、
『都市交通事業をはじめ、エンタテインメント事業、旅行事業、ホテル事業、不動産事業など、多くの事業で新型コロナウイ ルスの影響(次ページ参照)を大きく受けたため、大幅に減収・減益』
と記されているように、今期の業績は新型コロナウィルスの影響により相当な打撃を受ける結果になってしまいました。
資料を見ていて特に目につくのは営業利益の減少です。
エンタメ:△107億円
都市交通:△196億円
旅行:△74億円
不動産:△34億円
阪急グループの経営の要となってきたこの4分野でマイナスが出ているのは痛い。
さらに、各分野で特別損失*1も計上されるため全体としての減益はこれ以上です。
資料ページ3目を見てみると、さらに詳細な内容が確認できますので時間がある時に読んでみるとより多くのことがわかると思います。
*1 政府や地方自治体による要請や声明等により、 営業を停止又はイベントの開催を中止した際に、当該営業停止期間中に発生した固定費や、当該イベントの開催準備及び中止のために直接要した費用
阪急阪神HD全体の経営が心配
ここで注目するべきなのは2点。
一つはみんなが気になる歌劇団の経営状況。
そしてもう一つ大事なことは全体としての損失
です。
宝塚歌劇団がここまで高レベルな体制を維持できているのは、母体である阪急阪神HDの財力のおかげ。
しかし、全体の経営が傾き続ければ宝塚歌劇の存続も危うくなります。
私たちファンは宝塚に夢を見続けていますが、夢を見続けるためにも歌劇団の経営状況にも目を配るべきだと私は考えています。
今回この決算短信を読む限りでは、経営状況が良いとは言えません。
宝塚歌劇のみの損失は不明
宝塚歌劇団はエンタメ事業の一つ。
なのでこの資料では宝塚歌劇団のみでどれだけの損失があったのかはわかりません。
しかし、この決算内容を見る限り公演の休演やチケットの払い戻しで劇団の損失がさらに増えていることは明らかです。
舞台の上演は非常にはお金がかかるもの。
おそらく私たちが想像している以上の打撃があったのだろうなと決算書を読みながら思いました。
「最悪のシナリオは避けられる見込み」の表記が気になりましたが、、
避けられていることを祈ります。
株主になるのはハードルが高い
実は私、株価が下がった時に阪急の株を買ってみました。
最初はハードルが高いなぁと思いましたが、いざ株購入のために行動してみると意外に簡単でした。
クラファンが難しそうな今、私たちにできるのは阪神阪急の株を買ってあげることくらいしかダイレクトな融資は出来なさそうです。
もし興味のある方がいれば阪急阪神の株の買い方?(というか株の買い方)もお伝えできますのでお問い合わせフォームからお問い合わせください!!
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