宙組の予定されていた全公演休演が決まった今年。
宙組公演はいつ再開するのか、ききちゃんのお披露目はもう一度やりなおせるのか?宙組にいるご贔屓に会えるのか。。。皆さん不安だとおもいます。
でも・・私たち以上にタカラジェンヌの皆さんのほうが不安なのではないでしょうか?
きっかけは宙組タカラジェンヌのサイレント退団
こう考え始めたのは宙組タカラジェンヌのサイレント退団。
すっかり動きの止まってしまった宙組のスターページからある日突然、退団者のページが消えていて退団されていました。
公演が中止されていてもタカラジェンヌの時間が止まったわけではないのだから
サイレント退団だって状況によってはあり得てしまう。
この不安が胸にぽんっと突然現れて私を苦しめます。
タカラジェンヌの時間は止まらない
例えどれだけ公演が中止になってもタカラジェンヌの時間は止まらない。
そしてタカラジェンヌでいられる時間にはいつか必ず終わりが来てしまう。
私たちはタカラジェンヌを妖精だと思っているし、劇団もタカラジェンヌを夢の世界の住人として演出してきたけど、タカラジェンヌも私と同じ人間。
舞台が止まっていたってその間に確実に歳をとるし、いろんな考えが頭を巡るはず。
勝手にタカラジェンヌは公演再開するまでずっといてくれるんだと思っていたけど、その保証はどこにもないことを改めて知りました。
若さを求められる宝塚
宝塚を見ていてつくづく感じること。
それは常に”若さ”を求められているということ。
”私たち観客が”。
というよりは”劇団側が”タカラジェンヌに若さや新鮮さを求めているように感じます。
とても有力なスター候補が現れたなら「若い」うちにスター街道をひた走らせ、出来るだけ「若い」うちにトップにする。
「若ければ若いほど良い。」
宝塚歌劇を見ていて常に感じていたのは「若さ」とその輝きに対する称賛。
一年でも若い方がいい。そんな思惑が舞台の床から聞こえてきそうでした。
宝塚を見ている時は「若い方がいいのかぁ(私は熟年の男役娘役の方が好きだけど・・)」なんて思っているだけでしたが、
今の状況でこの宝塚の「若さ」に対する姿勢を改めて考えると、様々な理由で公演ができずにいる現在もタカラジェンヌが確実に歳を重ねている現状を私は軽く考え過ぎていたのかもしれないと思いました。
失われた時間にどう対処していくのか
いつ公演再開になるか、誰にもわからない。
そんな状況だから自分の人生で残された時間を考えたときに「退団」という決断を選び取ったとしても責められません。
ただこれだけは言いたい。
もし、いつか宝塚歌劇が活動を再開できた暁には、できれば「時が止まった頃の状態」からはじめて欲しい。
人事も積極的に若いジェンヌさんを抜擢していくのではなく、ここまで公演再開を待ち続けた生徒さんが例えどんなに(劇団から見て)若くなかったとしてもちゃんとその気持ちに報いてあげて欲しいです。
失われた時間は戻ってこない。
失われたタカジェンヌの時間が公演再開後どのように響いてしまうのか・・・。
ちょっと不安ですが劇団の対処に期待していきたいと思います。
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