宝塚の観劇感想 花組

華優希にみるトップ娘役に必要な能力~花組 全国ツアー感想~



 

 

おはようございます。

む~です。

 

舞浜公演関連のレポばかりで、すっかり全ツレポが遅れてしまって申し訳ありません!

舞浜公演があまりにも楽しかったので全ツの記憶が薄れつつあるのですが、思い出せる限りレポしたい思い、舞浜公演の楽曲感想の前に一記事挟ませていただくことにしました。

 

今日は華優希ちゃんについて。

 

お芝居がとっても上手でヒロイン力抜群のはなちゃん。

でもお歌は酷かった

 

今回はそのあたりについて率直な気持を綴ります。

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メランコリック・ジゴロ:ティーナ役について

ティーナが出演している場面で何度「クスっ」とさせられたことか。

華ちゃん演じるティーナは可愛いのにちょっとお馬鹿さんな女の子

 

ぶっ飛んで「お馬鹿さん」というわけではなく、あくまでも”愛される”「お馬鹿さん」というのがポイント。

 

作られた「ぶりっこ」ではなく、自然な「ぶりっこ」

 

ティーナの台詞だけを見ていると「女子に嫌われるお馬鹿系女子」って感じなのに、華優希という役者を通すと”不自然”とか”異常”という言葉は全てこしとられて”愛すべきよくいる女の子”として客席に見えるのが不思議だ。

 

「よくいる」女性の中には、ティーナのような女性はいないかもしれないけれど、「あ~こんな女性もいたかも。」と一般人でも無理のない解釈ができるティーナに仕上がっている。

 

兎に角スタン一筋な華ちゃんティーナ。

誰としゃべっていてもどこにいてもスタンのことが気になって気になって仕方がない!という感じがまた愛らしいし、ぎゃんぎゃんうるさくても憎めない

 

ティーナが出てくると急に舞空瞳演じるフェリシアの影が薄くなるのも彼女の芝居力を見ていれば納得。

 

ティーナ(華優希)が出てくると観客の目はティーナ(華優希)に必ず向く。

 

そんな法則を開演して間もなくに作り上げてしまうのは、彼女の持って生まれたヒロイン力だけでなく、実力で裏打ちされた確かなキャラクター性のおかげだと感じた。

 

EXCITER!!2018の悲劇

 

演者としての魅力を観客にみせつけた彼女にその後何が起こったか。

 

個人的には悲劇だと思いました。

 

あんなにキラキラ楽しそうに演技していた方と同一人物とは思えないくらい歌を歌うときのお顔が引きつっていて。

 

笑顔なんだけど笑顔じゃない。

自分の歌の酷さをよくわかっていらっしゃるのか、笑顔が不安と絶望でひきっつていました。

 

正直見ていられなかった。 

 

ただそんな顔をしてしまう華ちゃんの気持ちも痛いほどわかる。

結果として「EXCITER!!」では彼女の娘役としての魅力は増すどころかマイナスに向かってしまった。

 

娘役トップさんが一人で主題歌(娘役Ver)を歌うシーンが「EXCITER!!」冒頭に用意されているのですが、歌い始めたはずなのに声が全く聞こえない

 

今まで他の出演者の声はしっかり聞こえていたのに華ちゃんが歌いだした途端バックミュージックが急に大きくなったのかと勘違いしてしまうほどご本人の声が聞こえませんでした。

 

時々聞こえてくる声もどこを歌っているのかよくわからないほど音程がブレてしまっていて。観客もどう拍手すればいいのか、どんな音頭で拍手をすればいいのか段々わからなくなってしまった。

 

歌よりも何よりも、私の中で彼女に対して「可哀想」という気持ちが膨らんでいったのが残念でなりませんでした。

 

どんなに歌が酷くても、どんなにダンスが下手でもお客さんに「可哀想」と思わせるような場面を作ってしまうのは舞台人として、宝塚の娘役としてどうなのでしょう?

 

お客さんを笑顔にする。

そのためには、たとえ技術が足りなくても他の部分で補う。

歌もダンスも苦手な華ちゃんにとってショーでの最大の武器は”笑顔”なのだから。

 

私は歌が下手だということに対してのショックよりも、彼女が自分の最大の武器を生かし切れなかったことがショックでしたし心配になりました

 

トップ娘役に必要な能力

今回華ちゃんを見ていて改めて考えさせられたのは「トップ娘役に必要な能力について」。

 

彼女には才能がある。それは喜怒哀楽が観客に伝わるお芝居と笑顔、圧倒的なヒロイン力

そんな彼女にも欠点がある。それが歌とダンス

 

歌とダンスは今回の反省を活かして一からまた努力を重ねればいい。

大丈夫。彼女は努力の人だから少しづつかもしれないけれど改善していくと思ってる。

というか願っている!

 

 

今まで色んなタイプのトップ娘役を見てきたけど、もし華ちゃんがこれからトップ娘役さんになるなら絶対必要になる能力があることに気づいた。

 

それは華ちゃんが苦手としている歌やダンスではない。

 

これは今までのトップ娘役さんに共通していることだと思うのですが、

 

「絶対に最後までキラキラし続けること」

 

これが絶対必要だと今回思いました。

 

どんなに「EXCITER!!」で歌が上手く歌えなくてもキラキラと星のように輝き続けて欲しかった。

「消えてしまいたい」「穴があったら入りたい」という気持ちを決して観客に見せずに「歌よりもキラキラしている私を見て!」という気迫を感じさせて欲しかった。

 

まだお若いですし学年的にもまだ伸びしろがあると思っているので、どうか華ちゃんの最大の武器である笑顔を生かして!

 

どんなことがあっても絶対最後までキラキラし続けてください^^

応援してます。

 

でわ〜

 

 

 

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