宝塚の観劇感想 雪組

雪組『20世紀号に乗って』乗車レポ③(望海風斗と真彩希帆)



おはようございます。

む~です。

 

昨日はゆきちゃんの退団公演『CASANOVA』を観てきました^^

ゆきちゃんは美しいし、花娘は香り高いし、花男もイタリア男くさくてよかったけど、如何せん脚本がつまんなかった。。。

 

過去作品でも生田先生と私の相性の悪さは何度も感じているけど、今回もやっぱり合わなかった~。 衣装・音楽が華やかだったぶん、内容の浅さが目に付いてしまったのかも。

 

正直、1幕も2幕も「CASANOVA」は辛かった・・。ショーが欲しかったデス。

 

『CASANOVA』に関する感想は明日から少しづつアップしていくとして。

 

今日は2日に観劇してきた「20世紀号に乗って」の感想を書きます。

本日で乗車レポも最終回ということで、「コブラとマングース」のようなオスカーとリリーを演じてくれた主演お二人について今までの乗車レポで書ききれなかったことを思い出しながら書いてみます。

 

だいぶ記憶が劣化しているかもしれませんが、とりあえず出発!

 

 

前回までの乗車レポはこちら!

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全3回でお送りしているこちらの乗車レポ。

3日たつとだいぶ記憶が劣化してくるものですね涙

 

これも歳のせいかしら?

 

20世紀号に乗車して翌日に書いたレポがこちら。

 

www.zuccazuccamu.com

 

乗車から2日後に書いたレポがこちらになります。

 

 

www.zuccazuccamu.com

 

 

2つのレポは異なる観点から書いたものですので、できればあわせてお読みいただきたいです。

 

それではさっそく主演お二人についてレポします。

 

肌に煌くスポットライト、真彩希帆の女優としての真価

 

今回は個人的MVPであるきぃちゃんからレポを開始。

レポ①でも書かせていただきましたが、『タカラジェンヌとして』というよりは『ミュージカル女優として』の集大成をこの作品で我々にみせてくれたのが彼女でした。

 

過去のトップ娘役さんを思い出すと、「宝塚歌劇団」という枠組みから飛び出しきれずにいた娘役さんのほうが多いなか、真彩ちゃんはマングースの毛皮を煌びやかに纏ってあっさりと宝塚歌劇団・娘役の枠を飛び超えていきました。

 

その煌びやかさと主演力たるや!

良くも悪くも宝塚娘役の域を超えていました。

 

リリーの登場シーンは舞台が始まってしばらく経ってからやってくるのですが、場が暖まりきっているその空間に、それ以上の熱量を持って飛び込んでくるのが真彩ちゃんリリー。

 

初登場の衣装は「ネグリジェでも着てるのかしら?」と思ってしまうほどダサ~いピンクのお衣装なのですが、そこから一気に華やかな衣装へと着替えて「Veronique」を一場面まるまる歌い上げる真彩ちゃんのなんとキラキラしていることか

 

さっきまでのダサい少女はどこへ行った?と目を泳がせている間に美声を轟かせ、スポットライトを当てずにはいられないようなスターへと転身した彼女の姿をみたときに、はっきりと「このままではもったいない!」と感じました。

 

宝塚の娘役としての真彩希帆よりも、ミュージカル女優・真彩希帆としての彼女に数倍・・いや何百倍もの魅力を感じてしまったのです。

 

宝塚歌劇団にいる限り、「宝塚歌劇団の娘役」としての姿勢・あり方も当然問われてくるものだと私は考えています。

 

いままでは真彩ちゃんが私の娘役像(この娘役像は人によって異なります)に合っていないのではないか?彼女は沢山いいところがあるのになぜいつも「惜しい」と感じてしまうのか?と色々考えてきましたが、リリー・ガーランド演じる真彩ちゃんをみて今まで感じていた疑問にはっきりとした答えを出せた気がします。

 

私の見たい真彩希帆ちゃんの姿を宝塚歌劇団の作品の中で実現するのが難しいのだと。

 

舞台のセンターで歌って踊って、スポットライトを浴び続ける。

男役・娘役なんてない、ある意味しがらみのない世界で、縦横無尽に舞台を駆け回る「ALL FOR ME!」な真彩ちゃんを私は観たい。

 

真彩ちゃんに心のどこかで求め続けていた理想の姿をリリー・ガーランドという役を通して見せてくれたこと・見出せたことに感謝の気持ちで一杯です。

 

あと、最初から最後までだいもんオスカーラブな様子が伝わってきて可愛かったです(突然)

 

「嫌よ嫌よも好きのうち」ではないけれど、口では「嫌い!」とか「出て行って!」といっているくせに、「オスカーってほんと阿呆だけど、最高に可愛い!」と表情が物語っているのが可愛かったです。

 

ツンデレをこじらせた中二カップルみたいだったなぁ笑

 

望海風斗のコメディと紅ゆずるのコメディの違い

 

「コメディエンヌ」と言われて最初に想像するのは誰ですか?

 

私は紅ゆずるさんです。

 

あの間の取り方、笑いのセンスは誰にも真似できない彼女の宝刀でしょう。

 

じゃあ、望海風斗さんのコメディの面白さってなんだろう?とぼんやり考えたときに「ギャップ」という言葉が浮かび上がりました。

 

見た目もクールビューティで、最近お疲れ気味なのぞ様。(ちゃんとご飯食べてね)

日常的に自ら笑いを取りに走ることもなさそうなのぞ様。

「アドリブ苦手なんです」と心配そうに呟いていたルキー二時代ののぞ様。

舞台に取り組む姿勢が真面目すぎると話題ののぞ様。

 

こんな彼女がまさかあんなに笑いをとりに行こうとするなんて誰が想像しますか!?

 

私は完全に普段の望海風斗とのギャップに笑わせれてしまいました。

これがコメディエンヌ・紅ゆずるさんとの違いであり、だいもんが作り上げた「彼女独自のお笑いセンス」なのだと気づかされました。

 

見た目はいつもと変わらない、渋くてイケメンなだいもんなんですよ?

でも喋りだすと色々残念なイケおじ様でなんか可愛い笑

 

あえて自分を頼りなく見せることで、「三銃士(オーエン・オリバー)」に見せ場を作ってあげているようにも見えました。このあたりはトップとしての懐の深さを感じますね。

 

一番笑えたのは「FIVE ZEROS」のシーン!

ここは是非生で観て、腹を抱えて笑って欲しい場面です。

 

コブラとマングースの一騎打ち

 

二幕で真彩ちゃんがオスカーとリリーの関係を「コブラとマングース」と表現していましたが、まさにそのとおり!

 

お二人の容赦ない一騎打ちが功を奏した素晴らしい舞台。

食って食われて食い返して・・・。

 

お互いの力を全力でぶつけ合う、妥協は一切ない!

そんな気迫を感じた舞台でした。

 

だからいつもだいきほコンビの舞台を観終わったあとは「凄いものみちゃった・・」って気分になるのかも!

 

次回作は和モノ。

どんなお二人がみれるか楽しみですね。

 

でわ~。

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