先日、日経新聞の記事で「宝塚、問題の陰に「大作」?」という記事を読みました。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76627440S3A201C2CE0000/
私たちが嬉々として喜んでいる「大作」。
ご贔屓の在籍する組が大作ミュージカルをやるとなれば、基本的にファンは大喜びするもの。そりゃそうですよね。
なんか名誉なことだし、なんか楽しみだし、なによりもご贔屓の活躍がどんな役をもらえるのか楽しみになる。
しかし「大作」は年月を追うごとに曲数も増え、振り付けも増え、劇団員を追い詰めてしまっている昨今の状態にあまり気づけていませんでした。
大作ミュージカルの曲の増加と振り付けの複雑化について
日経新聞では1974年からの代表的なミュージカル作品を年代ごとに並べていましたので同じように書いてみました。
確かにエリザベートあたりから曲数が増加傾向にあるようです。
また、直近10年以上宝塚を観劇している者としては、曲数の増加もそうですが、ダンスの難易度がどんどん上がっていることが一番気になります。
KPOPのあおりを受けてなのかな・・?昔に比べると振り付けの激しさも増しているし、ひと場面に出ている人数も増えたように思います。
踊れて歌えないといけない。しかも全部高レベルを要求されていてタカラジェンヌは際限のない努力を求められているような気がします。
全てにおいてハイレベルを求められるタカラジェンヌたち
色々考えてみると、現在のタカラジェンヌたちは求められるものが多すぎますよね。
このほかにも鬘のセンス、娘役さんだとアクセサリー作りのセンスおよび努力も求められてきますよね。
新人公演を行う学年であれば、本公演プラスαでさらに稽古が必要になります。
さらに宝塚は劇団四季などのように一つの作品でロングランしたりしないので、短期間で稽古して短期間でその作品を終えて、ほぼ休演期間をおかずに次の公演の稽古へと移ります。
今思うとタカラジェンヌって超人ですよね・・。
タカラジェンヌに求められることがもう少し減ればよいのでは?
劇団は劇団員の休止を受け、過密な公演スケジュールの解消などを挙げていますが、これで果たして解決されるのでしょうか?
外部弁護士からなる調査チームの調査報告書の最後に「課題および今後の対応」が書いてあります↓
劇団の考える課題及び今後の対応はごもっともなんですけど、そもそも演出の高度化と複雑化をもう少し見直すことはできないのでしょうかね・・?
時代の流れゆえに演出の高度化と複雑化は仕方ないのだとしたら、もっといま提案されている以上に公演スケジュールに余裕を持たせるなどしないとまた同じことが起こってしまのではないでしょうか?
以上、本日の独り言でした。
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