星組

礼真琴ロナンと龍真咲ロナン【1789 星組】



本日2023年8月27日は待ちに待った星組「1789」のライブ配信の日でした!

久しぶりの宝塚!というだけでもう気分は舞い上がっていたのですが、なによりも大好きな大好きな「1789」をなんとか見ることができて感無量です。

この記事では礼真琴ロナンについての感想を書きます。

「飢えた農民」を思いがけず体現

公演復帰して間もないこっちゃん。

正直どんな状態で舞台に立たれているのか全く想像がつかないまま今回の配信をみました。

もしかしたら役作りの上だったかもしれませんが、かなり痩せていらっしゃって不安でした。

お衣装もご本人の体格に合わせて作成されているはずなのにブカブカで・・。

物語序盤で王政側に「飢えた農民どもが!」と怒鳴られるのですが、今のこっちゃんは本当に本当にほっそいので。

まんま飢えた農民っぽさが出てました。

これがいいのか悪いのか。

正直何とも言えませんが、この公演が終わったら休養をとって美味しいものをたくさん食べてほしいなと思います。

礼真琴と龍真咲ロナンの比較

こっちゃんとまさおロナンの比較なんてするもんじゃないかもしれませんが、どうしても月組初演を観劇としては「今回のロナンはどんな役作りなのか?まさおとの違いはどこでだしてくるのか?」気になってくるところです。

私の中では

礼真琴ロナン→人生迷子

龍真咲→怒!怒!怒!(いい意味で)

でした。

演じる人が変わるとロナンの解釈がこんなに変わるのねと勉強になりました。

こっちゃんロナンは父親を殺されてからの王政に対する怒りをずっと持ち続けているというわけではなく、パリに出てきてからは人生の目的、生きがいを失ってしまっていた状態でした。

革命家の仲間になってからもこの狂乱のパリでどう生きていくことが正解なのか、そもそも自分は何をしたいのかを模索しながら日々を過ごしているように一幕は見受けられました。

一番印象的だったのは一幕ラストの「声なき言葉」のロナンの行動。

まさおロナンの当事者意識を強く持った怒りのまなざしと「国を動かすのは俺たちだ」と啖呵を切るその姿勢には革命に身を投じることに何も躊躇いがない強い意志を感じました。これは歌い方にも表れていて、まさおの声が民衆の声を先導するように天へ突き抜けていくあの疾走感が私はたまらなく好きでした。

対してこっちゃんロナンは「声なき言葉」を歌う時点ではまだ迷いがしっかり残っているんですよね。

王宮の門の前で抗議の声をあげるダントン、カミーユ、ロベスピエールの姿を見てもすぐに駆け付けようとはせず、躊躇したそぶりを見せます。きっとオランプへの配慮や自分を取り巻くこの環境が正しいのかまだわからない状態なんだなというのが見て取れました。このあたりの描写が若干苛立たしくもあり、こっちゃんロナンの人間性が丁寧に描かれている場面でした。

ふつーそんなすぐに「よっしゃ!革命やったるで!」ってならんよなとw 
こっちゃんの演技を見て学ばされました。


人間、なにかを行動に移すときはそれなりに考えて行動するものです。
「怒り」ただそれだけが行動のトリガーとなる事態って相当頭にきてるときじゃないですか。
こっちゃんロナンはパリにきて学んだあとだからこそ、父親を殺された後冷静になる時間もあったし、カミーユ達よりも一歩だけ俯瞰した立場から革命を見ていることに気づけました。

2幕以降の礼真琴

個人的にぐっと来たのは2幕以降のこっちゃんロナンの歌い方の変化でした。

「お前たちの思いに、動かされたんだ」革命家トリオにこう告げた後のこっちゃんロナンの声には張りが出て歌にも自信(ロナンの自己肯定感)が出てきたように感じました。

瞳に迷いはなく、オランプと「サイラモナムール」を歌う時点ではすっかり革命家の顔をしてパリの動乱に身を投じていきます。このすっかり革命家の顔になってしまったロナンがなんだか哀れで・・・・。

まさおロナンの時は「父親の仇をとり、革命を無事遂行させることがロナンの幸せ!」だと心から思えたのですが、こっちゃんロナンを見ていると彼が迷っていた過程を知っているからこそ「もっと他にもいい道あったのになぜこの道を選んでしまったんだ!!」とやり切れない思いになります。

こう思えるのも、いい意味でこっむことができる悩むことができる普通の少年として描かれていたからだなと思います。

フィナーレ以降

フィナーレ以降のこっちゃんの挨拶とかに関してはTwitterに色々書いたので見てもらえればと思います。

とりあず私はこっちゃんの舞台をこれからも楽しみにしているし、彼女を信じて待つことをここに宣言します

以上、解散

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